夢のマイホームを建てたものの、実際に住んでから後悔する人も少なくありません。
家は人生の中でも高額な買い物の一つですから、購入後に「こうしておけばよかった」と後悔するのは避けたいものです。
では、後悔しないためにはどのような対策が必要なのでしょうか。
本記事では、マイホームを建てて後悔した理由と事前の対策について解説します。
もくじ
マイホームを建ててから後悔する6つの理由
マイホームを建てて後悔した主な理由に以下の6つがあります。
- 立地がよくない
- 人間関係や環境が合わない
- イメージと実際の家が違う
- ハウスメーカー選びに失敗した
- 住宅ローンや維持費、税金負担がつらい
- マイホームで後悔しやすい設備や仕様
後悔の理由を知ることで、購入前に注意すべきポイントが明確になります。失敗を未然に防ぐことができます。これからマイホームの購入や建築を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
理由1:立地がよくない
マイホームの理想の立地は人によって異なります。「ここが絶対に良い立地だ」というものが一概にあるわけではありません。
例えば、閑静な住宅街を理想とする人もいれば、スーパーや教育施設が近い利便性の高い場所を重視する人もいます。また、広々とした敷地で家を建てるために、あえて郊外を選ぶ人もいるでしょう。
それぞれの立地にはメリットとデメリットがあるため、自分の生活スタイルや将来の計画に合った場所を選ぶことが大切です。
子育て世帯なのに学校や公園が遠い。静かに暮らしたいのに駅近で人が多い。車を所有していないのに郊外に家を建てるといったように、自分のライフスタイルと立地が合っていないと、後悔する可能性が高いため注意しましょう。
理由2:人間関係や環境が合わない
住む場所が変わると、その土地に住む人々や地域のルール、文化が現在の住まいとは大きく異なることがあります。他県や別の市に移る場合はもちろん、少し離れたエリアでも環境が一変することがあり、この違いに馴染めず後悔するケースも少なくありません。
例えば、以下のような理由でストレスを感じる場合があります。
- 町内会活動が盛んで負担が大きい
- ゴミ出しのルールが厳しくて面倒
- 近所との付き合いが頻繁で負担を感じる
また、周辺環境の問題も後悔につながります。例えば、近隣に不快なにおいを発する店舗や大きな音が出る施設があると、生活の質が低下しやすくなります。
特に注文住宅を建てた場合、賃貸物件のように簡単に引っ越すことができないため、こうした問題が発生すると解決が難しくなります。長期間耐え続けなければいけないことを考えると、マイホームを建てたことを後悔する人も多いのです。
理由3:イメージと実際の家が違う
マイホームを建てる際、完成した建物が思い描いていたイメージと違ったというケースは少なくありません。
注文住宅では、まったく同じ仕様や間取りの家が存在しないため、完成前に実際の住み心地や雰囲気を完全に確認できないことが原因です。モデルハウスは一般的に広々とした空間を演出しているため、同じ間取りでも自宅では狭く感じることがあります。また、設備や素材をショールームで確認しても、広さや光の入り方、全体のバランスが異なるため、完成した家での印象が大きく変わることがあります。
このため、注文住宅では、完成後にイメージとのギャップを感じるケースが多いのです。
家具を配置してみると部屋の狭さや生活動線の悪さを毎日のように感じていると、満足感が薄れることもあるでしょう。
このギャップを最小限に抑えるためには、具体的な生活シーンをイメージしながら間取りや仕様を決めることが重要です。また、可能であれば実際に建てた家を見学するなどして、リアルな住み心地を確認する努力が必要です。
理由4:ハウスメーカー選びに失敗した
マイホームを新築する際、どのハウスメーカーに依頼するかは非常に重要なポイントです。ハウスメーカーごとに得意分野が異なり、その特徴を把握せずに選ぶと、後悔につながることがあるためです。
たとえば、大手ハウスメーカーは耐震性や断熱性能などの基本性能に強みを持ち、安定した品質が期待できます。一方、地域密着型の工務店や中小のハウスメーカーは、地元の気候や風土に合わせた設計や、細かい要望に応える柔軟性に長けています。また、デザイン性を重視するハウスメーカーや、自然素材を使ったエコ住宅を得意とするメーカーもあります。このように、それぞれの特性を理解せずに依頼すると、自分の理想と大きく異なる家が完成してしまう可能性があります。
ハウスメーカー選びに失敗する例として、以下のようなケースがあります。
- 担当者の説明が不十分で、完成後に希望と異なる仕様に気づいた
- アフターフォローが悪く、修理やメンテナンスに時間がかかる
- 予算を優先しすぎた結果、資産価値の低い家になった
- 打ち合わせ記録を残さず、後々「言った・言わない」のトラブルに発展した
- 入居後に不具合が頻発し、ストレスを抱えることになった
さらに、ハウスメーカーの担当者によっても対応は大きく異なります。丁寧に対応してくれる担当者もいれば、こちらの要望をきちんと聞かない担当者もいます。もし担当者に不安を感じた場合は、会社に事情を説明して別の担当者に変更を依頼することも検討すべきです。
理由5:住宅ローンや維持費、税金負担がつらい
マイホームを建てると、住宅ローンの返済や固定資産税などの税金、維持費といった長期的な支出が避けられません。購入時の計画が甘いと、これらの負担が生活を圧迫し後悔する結果につながることがあります。
住宅ローンは、購入時にしっかりと返済計画を立てたつもりでも、収入や支出の変化によって計画が狂うことがあります。たとえば、仕事の状況が変わって残業が減り収入が減少したり、配偶者が退職して世帯収入が減ったりするケースがあります。
また、出産や育児で想定以上に支出が増え、ローン返済に充てる余裕がなくなることも少なくありません。
加えて、固定資産税などの税金負担も見逃せません。不動産の種類や規模によりますが、毎年10〜15万円程度かかることが一般的です。この税金は毎年支払う必要があるため、長期的に安定した収入が求められます。
さらに、維持費もマイホームの大きな出費の一つです。新築当初は状態が良く手間がかかりませんが、時間が経つにつれ建物は劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。具体的には、外壁や屋根の修繕費用、設備の修理や交換費用、火災保険や地震保険の支払いなどが挙げられます。
こうした維持費や税金の負担を過小評価してマイホームを建てると、家計が苦しくなり、資金不足に陥ることがあります。その結果、ローンの返済が滞り、生活全体に支障をきたす可能性も否定できません。
マイホームを検討する際は、これらの費用を事前にしっかりと見積もり、十分な余裕を持った資金計画を立てることが不可欠です。また、購入後も定期的に家計の見直しを行い、急な出費や予期せぬトラブルに備えることが重要です。
理由6:設備の仕様で後悔する
マイホーム購入後、設備や仕様に関する不満が後悔につながることがあります。以下に、よくあるポイントを簡潔にまとめました。
設備・仕様 | 後悔のポイント |
---|---|
コンセントやスイッチの位置 | 必要な場所に足りない、使い勝手が悪い(例:タコ足配線になる、掃除機用コンセントがない) |
サッシの種類 | 結露が発生しやすいアルミサッシを選んでしまい、カビや木材腐食の原因となることがある |
水回りの壁紙 | 居室用の壁紙を選んでしまうと汚れやすく、掃除が大変 |
バルコニー | 洗濯物を干すには狭すぎる、使いにくい設計になっている |
アイランドキッチン | 匂いが広がる、音が響きやすい、収納が少ない、開放感がかえってデメリットになる |
天窓 | 夏は暑くなりすぎる、日差しの調整が難しく、設置場所によっては使い勝手が悪い |
収納スペース | 家族構成の変化に対応できる十分な収納がない |
駐車スペース | 車の台数や種類が変わると対応できない(例:ミニバンに変えると狭すぎる) |
外構のフェンス | 隣家からの目線や排気ガスを防ぐ設計になっておらず、ストレスが発生 |
これらの設備や仕様については、事前に具体的な生活イメージを持ちながら設計や選択を進めることで、後悔を減らすことができます。
マイホームで後悔しないための対策
マイホーム購入は人生で最大の買い物の一つです。そのため、購入後に後悔しないよう、事前にしっかりと準備をすることが重要です。以下の3つのポイントを押さえることで、より満足度の高い家づくりが可能になります。
余裕を持った資金計画を立てる
マイホーム購入の最初のステップとして、資金計画を慎重に立てることが欠かせません。住宅ローンの返済計画を立てる際は、収入が減少した場合や予期せぬ支出が発生した場合でも対応できるよう、余裕を持った見積もりをすることが重要です。固定資産税やメンテナンス費用など、購入後に発生する費用も含めた長期的な家計の見直しを行いましょう。
また、頭金を準備することで月々の返済額を抑えたり、低金利の住宅ローンを選んで総返済額を減らす努力をするのも有効です。無理のない資金計画が、長く快適に暮らせるマイホームの鍵となります。
現地視察では周辺環境についてもしっかり確認する
物件の立地や環境は、生活の質に大きな影響を与えます。購入を検討する際には、現地視察を行い、物件だけでなくその周辺環境についても細かく確認することが大切です。平日や休日、昼間と夜間など異なる時間帯に訪れることで、治安や騒音、交通量の変化を把握できます。
また、スーパーや病院、学校といった生活に欠かせない施設が近くにあるか、公共交通機関の利便性はどうかといったポイントも確認しましょう。郊外の場合は車やバスが必要になるケースも多いため、移動手段についても具体的に検討することが必要です。
複数のハウスメーカーに相談をしてプランを比較する
理想のマイホームを実現するには、複数のハウスメーカーに相談し、提案されるプランや資金計画を比較検討することが重要です。各ハウスメーカーにはそれぞれ得意分野があり、耐震性や断熱性に優れた家づくりを得意とするメーカーもあれば、デザイン性に特化した住宅を提供するメーカーもあります。このため、一社だけで決めるのではなく、複数のメーカーから提案を受けることで、選択肢を広げることができます。
しかし、複数のハウスメーカーを比較するためには、各メーカーの完成物件を見学し、間取りや仕様、コストを細かく検討する必要があります。そのため、手間と時間がかかり、負担に感じる方も多いでしょう。
そんな時におすすめなのが、メタ住宅展示場の「家づくりプラン」です。「家づくりプラン」を利用すれば、モデルハウスや住宅展示場を訪れる前に、複数のハウスメーカーから間取りプランや資金計画を無料で提案してもらえます。インターネットで簡単に申し込みができるため、比較検討にかかる手間と時間を大幅に削減することが可能です。
また、「家づくりプラン」は大手ハウスメーカーから地域の工務店まで、厳選された良心的な建築会社が登録されており、幅広い選択肢の中から自分に合った提案を受けられます。各社のプランを比較することで、失敗を防ぐことができます。さらに、土地探しから始める場合にもトータルサポートが受けられるため、初めての家づくりでも安心です。
「家づくりプラン」を活用して、効率的かつ確実に理想のマイホームを実現しましょう。