信頼できるハウスメーカーを選ぶには、実際に建てた人たちのリアルな声や、そのメーカーが持つ独自の強みを知ることが欠かせません。
今回は、年間4,000棟もの住宅を手がける桧家住宅について、その評判や口コミを徹底的にリサーチしました。
リーズナブルな価格と高性能な家づくりを両立する秘密や、満足度の高い理由、さらには注意すべき点までをわかりやすくご紹介します。
家づくりを検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください!
年間受注実績4,000棟!桧家住宅の特徴
桧家住宅は株式会社ヒノキヤグループの住宅ブランドです。ヒノキヤグループは1988年設立のハウスメーカーで、住宅事業のほかにリフォーム事業、断熱材事業、不動産投資事業を行っています。2022年にヤマダ電機で知られるヤマダホールディングスの完全子会社になりました。
ヤマダHDが販売する家電や家具、住宅リフォーム商材と連携し、商品力と価格競争力を向上して住宅の拡販につなげるのが合併の目的です。また、ヤマダHDには、ネットバンクのヤマダNEO BANKがあり、低金利の住宅ローンが組めるメリットがあります。
ヒノキヤグループの従業員は1,956名 (2023年12月31日現在)で、2023年度の販売棟数は4,019棟、売上高は1,421億2,300万円です。
桧家住宅はフランチャイズ加盟店による建設もあり、全国で15社の建築会社が加盟しています。ヒノキヤグループは加盟店に対して資材供給、施工指導、営業支援などを行っています。
桧家住宅なら標準仕様でもワンランク上の注文住宅が建てられる
桧家住宅は、一口にいうと「バランス型」の注文住宅で、比較的若い世代でも手の届く価格と満足できる品質(住み心地と耐久性)を兼ね備えています。
坪単価は50万円〜70万円で、三井ホームやヘーベルハウスなどの大手ハウスメーカーの100万円前後と比較すると手頃な価格になっています。
ローコスト住宅と言われる、アイフルホーム、アエラホーム、タマホームなどよりは、やや坪単価が高くなるでしょう。
ただし、坪単価は建築仕様やオプションの選択で大きく違ってくるため、いちがいには比較できません。
桧家住宅では、リーズナブルな価格の標準仕様でも、ワンランク上の注文住宅を実現するために、次の5つの取り組みをしています。
- 設備や建材をできるだけまとめて発注することで資材コストを削減する
- 訪問営業を行わず営業経費を効果的に活用する
- 協力業者と情報を共有し、全国の事例を見ながら業務改善に努める
- 自社設計・自社施工管理を行うことで外注コストを削減する
- 無駄を省いた現場管理で施工コストを最小限に抑える
桧家住宅とパパまるハウスの違いについて
ヒノキヤグループは桧家住宅のほかに「パパまるハウス」という住宅ブランドを展開しています。パパまるハウスは、桧家住宅よりもやや低価格帯に属します。
桧家住宅 | パパまるハウス | |
設計の自由度 | 注文住宅なので自由度が高い | パッケージ化された規格住宅がメイン |
価格とターゲット層 | 中くらいの価格帯でターゲット層が広い | 低価格帯に属し、比較的若い世代や価格を抑えたい層がターゲット |
デザイン | バリエーションが豊富 | シンプルでスタイリッシュな現代風 |
予算や希望によっては、パパまるハウスも選択肢の一つになります。
全棟耐震等級3で地震に強い
桧家住宅は全棟を、耐震強度では最高ランクの「耐震等級3」を標準として建築しています。(ただし、地域・階数・施主の指定するプランによってはこの基準に満たない場合があります)
耐震等級は、住宅性能表示制度で定められた耐震性を示す数値です。耐震等級3の住宅は耐震等級1の住宅の1.5倍以上の耐震性があり、震度6強〜7の地震が起きても、軽い補修程度で住み続けられるとされています。
建築費とは別途に申請費用がかかりますが、耐震等級3の住宅性能評価書の交付を受けると、地震保険料が最大50%割引になる、住宅ローンの金利が安くなるなどのメリットがあります。 住宅性能評価書の交付を受ける費用は20万円ほどと高額ですが、長期的に見ると、費用を抑えることが可能です。
Wバリア工法で1年を通して快適に過ごせる
桧家住宅は、断熱材の「アクアフォーム」と「アクアシルバーウォールライト」を使用するWバリア工法で外気温の影響を小さくし、屋内の暖気・冷気を守ります。
「アクアフォーム」は発泡性の吹き付け断熱材で、99%が空気でできており、屋根・壁・床下の建物全体を丸ごと断熱します。
「アクアシルバーライト」は表面にアルミ蒸着を施した断熱シートで、太陽光の赤外線を約75%反射して、壁面からの熱の侵入をカットします。
このWバリア工法によって冷暖房費が節減されるほか、結露を防ぐ効果がありカビやダニの発生も抑制されます。
Z空調で快適な生活空間
Z空調は桧家住宅が標準装備する全館空調システムです。上記のWバリア工法で断熱された住まいを、ダイキンの空調システムと協立エアテックの換気システムで空調します。
Z空調は、1フロアに1台のエアコンを設置して、フロア全体を空調・換気するため、バス、トイレ、廊下と部屋の温度差が小さくなり、快適な生活空間が実現します。高齢者のヒートショックのリスクも回避できます。
各部屋にエアコンを設置する必要がないため、室内デザイン上もメリットがあります。
全館を冷暖房するといっても、Wバリア工法の断熱効果により、電気代は各部屋にエアコンを設置するのと大差ありません。
家の中ならどこにいても、夏は涼しく冬は暖かい快適な暮らしを可能にするのがZ空調です。Z空調の累計受注数は、2023年12月に2万6,000棟を超えています。
最長60年の長期保証制度で安心して住める
桧家住宅は、2024年10月以降に契約した新築住宅の初期保証の期間を延長し、構造躯体・不同沈下は30年、防水は15年、防蟻は20年としました。(不同沈下とは、家全体が斜めに傾くような沈下を指します)
これは、従来は構造躯体・不同沈下・防水が10年、防蟻が5年だった保証期間を大幅に拡充した改定です。
さらに、引き渡しから30年目以降も、定期点検とメンテナンス工事を継続することで、最長60年の保証が可能となります。
桧家住宅の良い口コミ・評判
桧家住宅で実際に建てた人の口コミをリサーチしたところ、良い口コミには以下のような傾向がありました。
- 価格がリーズナブル
- 住み心地がよく、安心して暮らせる
- 営業担当者が親切で、アフターフォローも良い
以下、それぞれの口コミを紹介します。
価格がリーズナブル
桧家住宅の価格面では「他社より安い」「想定内に収まった」「見積もりが良心的だ」などの良い口コミが多数ありました。
他社と比較しても費用が圧倒的に安い。私は680万の年収ですが審査にかけても直ぐに通りました。自分の理想とする家を低コストで作ることが出来ました。カスタマイズが出来るのはとても素晴らしいと思います。
みんなの注文住宅
私の場合は桧家さんの見積もりが一番、良心的に感じました。注文(桧家はオプション)を言うと価格をしっかり伝えてくれます。他のHMでは 次の打ち合わせまでに調べておきます。が、とても多く感じました。
e戸建て
想定内に収めることができたので良かったです。インターネットで調べた値段よりも安く済んだのでコストを抑えてマイホームを購入することが出来ました。
みんなの注文住宅
「全館空調が予算内で導入できた」「設備の充実を考えると費用は安い」という口コミもありました。
住み心地がよく、安心して暮らせる
空調などの住み心地や、耐震性能の安心感についての良い口コミが複数ありました。
15時くらいの新潟県の気温が約40℃となっていました。
我が家の室温は、25℃でした。久々の猛暑で外は大変でしたが、Z空調のお陰で家では快適に過ごせます😊#桧家住宅#Z空調 pic.twitter.com/iS4h1lVqv1
— 田中はじめ@ご紹介実績30件以上|桧家住宅へご紹介します! (@hajime_tanaka_t) August 23, 2024
地震が苦手で、注文住宅を建てるなら地震に強い頑丈な家にしようと思っていました。説明を受ける際は、営業担当の方から耐震等級や工法についてわかりやすく解説してもらい、「この家なら大丈夫」と安心感が持てました。
ちょうど吹き付けの作業をしている時に見学に行きましたが、職人さん達は黙々と手を動かしながらも、私達に元気に挨拶してくれたのが好印象でした。肝心の住み心地ですが、夏は涼しく、冬は暖かくエアコン要らずです。費用は割高になりましたが、高気密・高断熱にこだわったお陰で1年中快適に過ごせそうです。
みん評
特に空調システムが良く、環境にやさしい家づくりをサポートしてくれたので家計にもやさしい住宅を建設することができて良かったです。あまりアイデアが浮かばない場合は過去の実例を参考にしながら新しいライフスタイルを提案してくれましたし、体感施設を通して様々な知識を教えてくれて信頼性が増しました。
みん評
「家の中のどこに行っても常に快適な気温が保たれているのは、想像していた以上に快適」という口コミもありました。
営業担当者が親切で、アフターフォローも良い
営業の対応について「担当者が気さくで気持ちが和んだ」「快く対応してくれた」「アフターフォローの対応が早かった」などの口コミが複数ありました。
住宅展示場で内装を見てから、絶対にこんな家を建てたいと思っていました。最初の相談の時はドキドキしながら事務所へ行ったのですが、営業の方の気さくな雰囲気で、一気に気持ちが和みました。
注文住宅なのであれやこれやと細かい注文をつけていると、それだけ費用もかさみますが、他のハウスメーカーに比べると坪単価は安い印象です。自分達の理想を全て手に入れようとすると少し予算はオーバーしますが、それでも「これぐらいなら頑張って働こう」と納得できる金額でした。完成した家は想像していた通り、木のぬくもりが感じられホッと出来る空間です。遊びに来たママ友にも「木の香りが凄い」と大絶賛されました。
みん評
住み始めて2ヶ月、全く不満はありません。こちらを見ていると営業さん、大工さんともに当たりだったのかなと感じます。設計段階から親身に対応してもらえましたし、現場も何回も見に行きましたが快く対応してもらえました。今も申請関連のやり取りが続いていますが良心的です。もし次も建てる機会があるとすれば桧家にします。
ちなみに全館空調の実績が多いだけあって湿度も温度も快適です。心配な方は実際に住んでいる御宅に案内してもらい、正直な感想を伺ってみたらよろしいのでは。
マンションコミュニティ
アフターサービス部門があるので期限内なら無料で対応してくれます。スタッフの対応も早いです。営業マンは3年目の方でしたが対応も早くて信頼ができました。若いのにしっかりしている方でした。
みんなの注文住宅
「アイデアが浮かばないときに、過去の実例を参考にしながら新しいライフスタイルを提案してくれた」という口コミもありました。
桧家住宅の悪い口コミ・評判
桧家住宅で実際に建てた人の悪い口コミには、以下のようなものがありました。
- 契約してからの追加予算が多い
- 施工不良が見つかった
- アフターフォローが悪い
それぞれについて見ていきましょう。
契約してからの追加予算が多い
設計段階のミスや見逃しから追加予算が増えたという、次のような口コミがありました。
結論として桧屋住宅で建ててかなり後悔してます。
元々相談してた金額に寄り添って調整してくれてたのかと思いきや、契約して細かい調整をしだすと標準に入ってないものだらけ。
契約前に出してくれてた概算金額には、コンセントは一部屋一つもない想定、キッチンボード置く場所作って間取りにも入れてるのに1円も概算予算に入れてない等、時間をかけて事前に打ち合わせした内容を金額に反映してなくて、後からオプションだと言われて結果、数百万円追加されました。
マンションコミュニティ
良い口コミでは「予算内に収まった」「想定内だった」などの声がある反面、このような「数百万円追加された」という声もあります。
施工不良が見つかった
引き渡し後すぐに、あるいは十数年たってから施工不良が見つかったという口コミがありました。
ヒノキヤで家を建てて5年2ヶ月経とうとしてます。
引き渡しから嫌なことが度々ありまして、ヒノキヤで家を建てたことに後悔してます。
最初に引き渡し日に玄関入ってすぐ書斎があるのですが、ドアがなくて、監督さんに「ドアのサイズ間違えました、一週間以内に設置します」と言われ、設置しに来たのは良いもの、「また間違えました」と。それがトータルで3回間違えられて、おかしいなと。その同じ年に、子供部屋とリビングで壁から木材が突っ張り出始めて壁紙が破れたこと、壁紙と壁紙の間が剥がれ落ちてきて黒くなったこと、ウォークインクローゼットの上の棚が少しずつ落ち始めたこと、その棚には何も置かないでください。と言われ、だったらクローゼットの意味ないじゃないと思ったり、担当と監督が急に辞めてなんの連絡もなく問い合わせなどが出来にくくなったこと、2階のトイレがドブ臭いのに原因知りませんって言われたこと、言い出したらキリがないです。
マンションコミュニティ
建てて13年の者です。
建築時は正直色々ありましたが笑、これまで特に問題無く快適に住んできたのですが、本日地元の修理屋さんに簡単な補修のつもりで頼んだら、ベランダの外壁の中の木がボロボロになっていることが判明してヤケ酒を飲み始めました。
瑕疵期間は終わってますが、明らかな施工不良だというアドバイスをもらいましたので、これからヒノキヤと交渉しようと思います。
状況次第では紛争処理センターにも相談する予定です。ショックでビールがマズイですが、諦めて飲みます。あー面倒くさい。
マンションコミュニティ
「棚には何も置くな」では落語の小噺ですが、不具合に対応の悪さが重なると施主のイライラが募ります。
アフターフォローが悪い
アフターフォローの対応が悪いという口コミが複数ありました。
Z空中と断熱は快適だが、アフターが最悪と言うのが次の口コミです。
2年住んでるけど家の性能は最高。何の文句もない。
ただアフターフォローが最悪。専用のアプリから依頼するのだがチャットなんて機能してるのか?ってぐらい返信ないし、サポートダイヤルも24時間と言いながらただの派遣社員かなんかの対応だから結局解決しない。
2年点検すら忘れられて、10年点検とかもう諦めてる。
アフターを重要視する人には全くおすすめできませんが、Z空調と断熱はホントいいです。快適すぎて外でたくないほど。売ったら売りっ放し放置されてもいいなら最高のハウスメーカーです。
マンションコミュニティ
家自体には満足しているが、後の対応が悪いという口コミもありました。
コンシェルジュ『営業マン』さんの対応も良く、家を建てる際に分からないことも親切丁寧にアドバイスをしてもらい家自体には満足です。ただ、建ててから数ヶ月で欠陥が見つかりその後の連絡や対応がイマイチ。工事前日なのにこちらから連絡しないと日時の連絡もない事も不満でした。手すりも何箇所かネジの締め付けが甘くグラグラでした。
信頼して建てたので家を建てた後の対応もしっかりとしてもらいたいと思いました。
今後の対応も見守りたいと思います。
みん評
桧屋の注文住宅を成功に導く3つのチェックポイント
桧家住宅の建築を成功に導くために、次の3点をしっかりチェックしておきましょう。
- ローンの支払いで苦しまない予算を設定する
- 性能・仕様・価格を他社と比べて検討する
- 複数の完成物件を見学して仕様の違いを確認する
それぞれについて以下に解説します。
ローンの支払いで苦しまない予算を設定する
住宅建設は、間取りの希望やオプションの選択、営業担当者の提案などによって費用がかさみがちです。入居後に住宅ローンの支払いが過重な負担にならないように、支払い可能な予算を設定しておきましょう。
新築住宅への入居の際は、新居に合わせた新しい家具や家電などの購入も必要になります。固定資産税や都市計画税など、税金の支払いも増えます。このような住宅ローン以外の支出も考慮して、無理のない予算設定をするのが、成功のポイントです。
設計段階では営業担当者からさまざまな提案があります。どの提案も魅力的に思えるかもしれませんが、あれもこれもと欲張ると費用はどんどん膨らみます。「この点は譲れない」という家づくりのポリシーを明確にして商談に臨むことも重要です。
性能・仕様・価格を他社と比べて検討する
桧家住宅と同じ価格帯の住宅メーカーでも、住宅性能やデザイン、保証期間などが大きく異なる場合があるので、価格の比較だけに目を奪われずに、性能や仕様の違いも慎重に比較・検討することが大切です。
比較・検討のポイントには次のようなものがあります。
- 価格、坪単価
- 外観デザイン
- 間取りの自由度
- 構造・工法(耐久性)
- 保証期間と保証が継続する条件
- メンテナンス費用
- 営業担当者の対応
比較・検討は契約前に行うため、営業担当者は良い面だけを強調しがちです。各ポイントをデメリットも含めて説明してくれるように求めることで、実態をバランスよく把握できます。
複数の完成物件を見学して仕様の違いを確認する
契約前にはモデルハウスの見学だけでなく、複数の完成物件を見学し、オーナーに住み心地や引き渡し後に生じたトラブルなどについて話を聞きましょう。
メーカーが段取りする見学会に参加するのも有益ですが、できれば友人、知人のつてをたどるなどで独自に見学できる家を探すと、より本音の声が聞けます。
オーナーには次のようなポイントで話を聞きましょう。
- 設計段階でのエピソード
- 建築段階でのエピソード
- 入居後の感想(良かった点、悪かった点)
- メンテナンスをしたタイミングとその費用
- 建築費用の予算と実際にかかった費用
いちばん避けたいのは、1つのメーカーのモデルハウスを見学し、そこの営業担当者の話を聞くだけで、気に入って即決してしまうことです。
しかし、1つのメーカーについて複数の完成物件を見学するだけでなく、複数のメーカーも比較検討するとなると、それに要する手間と時間が大きな負担になります。
そんな時におすすめしたいのがメタ住宅展示場の「家づくりプラン」の利用です。モデルハウスや住宅展示場に足を運ぶ前に、複数のハウスメーカーから間取りプランや資金計画を無料で提案してもらえます。
ネットで手軽に申し込めるので、比較検討にかかる手間と時間の大幅な節約が可能です。余裕をもって冷静な目で判断することができるのです。土地探しから始める場合も「家づくりプラン」はトータルでサポートします。
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