ミサワホームは、昭和42年(1967年)の設立以来、50年以上にわたり住まいづくりを追求してきたハウスメーカーです。地震エネルギーを最大50%軽減する制震技術「MGEO」や、収納設計を革新する「蔵のある家®」など、他にはない独自の提案が特徴です。さらに、最長35年の長期保証や365日対応のアフターサポートなども充実しているため、安心して住み続けられます。
しかし、独自性と魅力を兼ね備えたミサワホームですが、実際に建てた人の評判はどうなのでしょうか。ここでは、ミサワホームの注文住宅の口コミを紹介して「ミサワホームの評判って良いの?悪いの?」「実際に建てた人の口コミはどうなの?」といった疑問に答えていきます。
選ばれ続けるミサワホームの注文住宅の特徴と魅力
ミサワホームは、注文住宅や新築住宅、中古住宅、リフォーム・リノベーションなどを手掛けています。
会社名 |
ミサワホーム株式会社 (MISAWA HOMES CO., LTD.) |
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設立 | 2003年8月1日 |
創業 | 1967年 |
代表者 | 作尾 徹也 |
本社所在地 |
〒163-0833 東京都新宿区西新宿二丁目4番1号 新宿NSビル |
資本金 | 11,892,755,813円 |
事業内容 |
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建設業許可 |
国土交通大臣許可(特-4)第22353号 [建築、土木] |
宅地建物取引業免許 | 国土交通大臣(4)第7576号 |
「住まいを通じて生涯のおつきあい」の理念のもと、1960年に開発した独自の木質パネル接着工法や、1998年に世界初のゼロ・エネルギー住宅を開発するなど、常に時代をリードしてきました。
注文住宅では、以下の4つのブランド品を提供しています。
- CENTURY:ワンランク上の住まい
- GENIUS:上質な住まい
- SMART STYLE:クオリティの高い企画住宅
- MJ Wood:伝統工法と先進技術の融合
1996年には「GENIUS 蔵のある家」がグッドデザイン賞グランプリを受賞、2020年には「南極移動基地ユニット」がグッドデザイン・ベスト100に選ばれるなど、高い評価を得ています。
また、2016年にはトヨタホームと資本業務提携を結び、2020年には「持続可能な未来の暮らしを創造する」ことを目指すプライムライフテクノロジーズ株式会社を完全子会社化しました。
新築事業や海外事業、ストック事業(リフォームやリノベーション)だけでなく、まちづくり事業やウエルネス事業なども展開し、社会課題の解決にも積極的に取り組んでいます。
地域 | 支店名 |
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東北 | 東北ミサワホーム |
関東 | ミサワホーム 千葉支店 |
ミサワホーム 千葉西支店 |
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ミサワホーム 茨城支店 |
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甲信越 | ミサワホーム甲信 山梨支社 |
ミサワホーム甲信 | |
東海 | ミサワホーム静岡 |
近畿 | ミサワホーム近畿 京都支店 |
ミサワホーム近畿 奈良支店 | |
九州 | ミサワホーム九州 福岡支店 |
ミサワホームの坪単価と価格帯
ミサワホームの坪単価は、60万〜150万円程度です。
この価格帯は、ハウスメーカーの中ではミドルクラス〜ハイクラスに位置します。
坪単価が50万円を下回るローコスト住宅メーカーと比較すると高めですが、100万円を超えるハイグレードな住宅メーカーと比べると、同等かそれよりも安い価格帯となっています。
坪単価が60万〜150万円の場合、坪数別の建築費用は次のとおりです。
建築面積・坪数 | 建築費用 |
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25坪 | 1,500万〜3,750万円 |
30坪 | 1,800万〜4,500万円 |
35坪 | 2,100万〜5,250万円 |
40坪 | 2,400万〜6,000万円 |
45坪 | 2,700万〜6,750万円 |
50坪 | 3,000万〜7,500万円 |
※上記は概算であり実際の金額とは異なる場合があります。
ただし、坪単価は通常、本体の建築費用をもとに算出されているため、土地の取得費用や地盤改良工事費用、オプション費用、外構工事費用などは含まれていません。そのため、資金計画を立てる際には、土地代やオプション費用なども踏まえる必要があります。
また、住宅金融支援機構の「2023年度 フラット35利用者調査」によると、注文住宅の建築費用の全国平均は3,405.8万円、土地代は1,497.6万円、住宅面積は111.2㎡(約33坪)でした。
世帯年収の平均は704.1万円となっています。※土地付注文住宅融資利用者の場合
全国平均の価格と比較すると、ミサワホームのほうがやや高めの水準です。そのため、ミサワホームで家を建てる方は、世帯年収が平均の704.1万円を上回るケースが多いと考えられます。
ただし、ミサワホームの坪単価は60万〜150万円と幅が広いため、704.1万円を下回る年収でもマイホームを実現している方も少なくないと推測されます。
制震装置「MGEO(エムジオ)」で地震に強い家づくりを実現
ミサワホームでは、独自の制震装置「MGEO(エムジオ)」を導入することで、コストを抑えながら地震に強い住宅を実現しています。
MGEOは高い減衰効果を持つ制震ダンパーで、地震エネルギーを最大約50%軽減します。揺れによる建物の変形を抑え、損傷や倒壊のリスクを大幅に軽減可能です。
一般的な免震装置は250万〜400万円程度かかるのに対し、MGEOはその5分の1程度の予算に抑えられます。また、地盤や敷地条件に左右されることなく設置でき、積雪時にも効果を発揮します。
阪神・淡路大震災の2倍レベル巨大地震にも効果を発揮し、実大実験では4日間にわたる計39回の加振(うち巨大地震13回を含む)でも、内装仕上げ材に目立つ被害はなく、構造体にも損傷が見られませんでした。
ミサワホームの注文住宅では、地震に強い家づくりができるため、万一の際にも安心です。
「蔵のある家®」で注文住宅の収納問題を解決
ミサワホームの「蔵のある家®」では、自宅の内外に「蔵」を設けることで収納の悩みを解決する住まいを提供しています。
一般的に、収納面積率(床面積÷収納面積)は10%程度必要とされますが、「蔵のある家®」ではスペースを有効活用することで、収納面積率30%以上の実現が可能です。
そのため、衣類や日用品だけでなく、大型の荷物やレジャー用品も余裕をもって収納できます。室内がスッキリとして広々と使うことが可能です。
「蔵のある家®」では、ライフスタイルや目的に応じて以下のような位置に「蔵」を設置できます。
- 1階の蔵:リビングやキッチンからアクセス可能な収納スペース
- ガレージ蔵:ガレージ上部の空間を有効活用した収納スペース
- 2階の蔵(ホール出入口タイプ):階段の踊り場や廊下に設置した収納スペース
- 2階の蔵(居室出入口タイプ):2階のパブリックスペースの横に設置した収納スペース
- 小屋KURA(居室出入口タイプ):小屋裏スペースを活用した収納スペース
- 小屋KURA(ロフトタイプ):階段付きのロフトタイプの収納スペース など
荷物が多い方や収納に悩んでいる方には、「蔵のある家®」が特におすすめです。
ZEHに必要な断熱基準が標準仕様で対応
ミサワホームの家は、標準仕様でZEH(ゼッチ)断熱基準に対応しています。
ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、省エネや創エネによって生み出されるエネルギー量が消費エネルギー量を上回り、年間のエネルギー収支がゼロ以下となる住宅のことです。
電気代の節約が期待できるだけでなく、環境にも優しい住まいを実現できます。
ミサワホームでは、以下の素材や設備を用いることで、優れた断熱性能や省エネ性能、創エネ性能を発揮しています。
- 木質パネルにグラスウール(高性能断熱材)をムラなく充填
- 開口部には高断熱サッシを採用
- 効率的に給気と排気を行う熱交換型換気システムを採用
- 太陽光発電システムやエネファームなど
また、ZEH住宅は補助金を受けることもできます。
※補助金に関しては最新情報をご確認ください。
ミサワホームに関する良い口コミ・評判
ミサワホームの良い口コミや評判を確認することで、実際にミサワホームでマイホームを建てた人が、どのような点に魅力を感じ、満足しているのかがわかります。
ミサワホームで実際に建てた人の口コミをリサーチしたところ、以下のような傾向がありました
- 傾向①:地震に強いとの声が多い
- 傾向②:担当者やアフターサポートの対応が良いとの評判が多い
- 傾向③:断熱性の高さを評価する声も多い
それぞれの内容について説明します。
傾向①地震に強いとの声が多い
ミサワホームの口コミや評判には、地震に強いことを評価する声が多く見られます。
地震で倒れたことないと営業が熱く語っていただけはある。熊本震災経験しましたがびくともしなかったのがなにより説得力あり。ちなみに近隣の某大手鉄骨メーカーのは被害大でした。。価格は高かった印象だが、性能はピカ一だと思う。技術職の為かなり性能面を比較検討して選んだけど正解。うちの印象と全く違う悪い書き込み多いけどアフター含めうちもうちの友達もたてましたがまあ満足です。ご参考になれば幸いです。
みん評
ミサワホームの家は、120mm厚の木質パネルを使用したセンチュリーモノコック構法を採用していて、外力を建物全体で受け止めて分散させます。また、独自の制震装置MGEOを設置しており、地震エネルギーを最大約50%軽減できるため、揺れによる損傷を防ぎます。
日本は地震が多いため、長期的に安心・安全な生活を送るためには地震対策が不可欠です。地震に強い家づくりで定評のあるミサワホームなら、安心して生活できるでしょう。
傾向②担当者やアフターサポートの対応が良いとの評判が多い
ミサワホームの良い口コミや評判として、担当者やアフターサポートの対応が良いという意見も多く見られます。
家を建てようと思い、様々なハウスメーカーの住宅展示場を見学しました。その中で、ミサワホームのモデルハウスのリビングが高くて開放的な感じが気に入りました。担当の営業の方も家つくりの疑問点や不安な点に関して、親切丁寧に説明していただきましたし、かかる費用についても包み隠さずに説明してくれました。また、実際に色々な間取りや要望に関しても設計担当者が何度も修正につきあっていただき、理想とする家を建てることが出来たと満足しています。家を建てた後のフォローもしっかりしていて、本当に良かったなと感じています。
みん評
多くの人にとってマイホームは一生に一度の大きな買い物であるため、多くの不安が伴います。そんな中、担当者の対応は非常に重要で、丁寧で親切な対応だと安心感を得られます。
また、メリットだけでなくデメリットもしっかりと説明してくれて、疑問点や不安な点にスピーディーに対応してくれることは、非常に心強いです。
ミサワホームでは最長35年の長期保証や24時間365日対応のコールセンターを提供していて、アフターサポートに関しても良い評判が多く見受けられます。
傾向③断熱性の高さを評価する声も多い
ミサワホームの断熱性の高さを評価する口コミや評判も多く見られます。
こちらを選んだ理由は、名が知れた大きな会社が一番の理由ですが、条件にあった土地を持っていたからです。断熱材の厚さが15センチ以上あり、サッシもペアガラスなので断熱性や防音性が良く、快適に過ごせることです。ただ、2階に関しては屋根からの熱が入り、夏に暑くなるのが不満です。アフターケアに関しては、昨年15年目の点検を受けました。こちらの質問、疑問に分かりやすく答えてくれて信頼できるメーカーだと感じました。
みん評
断熱性が高ければ、1年を通じて快適な室内環境を保つことができます。
ミサワホームでは、木質パネルに断熱材をムラなく充填し、屋根には遮熱屋根パネル、開口部には高断熱樹脂サッシを採用して、優れた断熱性能を実現しています。
標準仕様でZEH基準にも対応していて、環境に優しく、光熱費の削減も期待できるのが特徴です。ミサワホームであれば、高断熱住宅を建てられます。
ミサワホームに関する悪い口コミ・評判
ミサワホームに関する悪い口コミや評判を知ることで、実際にマイホームを建てた人がどのような点に不満を抱いているかがわかります。
ミサワホームで実際に建てた人の口コミをリサーチしたところ、以下のような傾向がありました。
- 傾向①:収納のスペースが使いづらいとの声がある
- 傾向②:アフターサポートの対応が悪いとの声がある
- 傾向③:施工業者に対する否定的な意見も見られる
それぞれの内容について説明します。
傾向①収納のスペースが使いづらいとの声がある
ミサワホームの悪い口コミや評判として、収納スペースが使いづらいとの声があります。
2階の一部に設けられた物置スペースは市販のはしご使用で怖いし玄関の電気階段上り口の電気2階の換気扇等高いところにありすぎて怖くて取り換えるのに無理 ちなみに換気扇は使ってないです。2階の使い方、リホームの相談は内容は100万かかるとの事。突っ込んで相談する気が失せました。
みん評
ミサワホームは、一般的な住宅よりも収納面積率が高い「蔵のある家®」を提供しています。スペースを有効活用して蔵を設け、大型の荷物やレジャー用品も余裕を持って収納できる設計が特徴です。蔵は、1階や2階、ガレージ上などに設置できます。
非常に便利で室内をスッキリと広く見せる効果がある一方で、使用頻度が低い場合や収納スペースへの移動が大変に感じるケースもあるようです。
そのため、家づくりをする際は、長期的な視点で自分たちのライフスタイルに本当に必要な設備や仕様かどうかをしっかりと検討して、進めることが大切です。
傾向②アフターサポートの対応が悪いとの声がある
ミサワホームの悪い口コミや評判として、アフターサポートの対応が悪いとの声もあります。
築20年。他の方も指摘しているようですが、定期巡回は良いが依頼に対し後で連絡しますと言って連絡が来たことが無い。担当、サービスマンが変わっても同じ。15年程で外装リフォーム相談に対し仮見積で止まり音信不通。にも関わらずリフォーム営業にはしつこく来る。過去の案件指摘するも対応はせず。ユーザー窓口も対応が面倒なのが分かる対応と知識マウント。とにかく約束を自らして守らない会社。建てた後の対応はあまりにも酷く最悪なのでミサワで建てたのを後悔している。ちなみにリフォームは他の会社に依頼。
みん評
ミサワホームのアフターサポートを評価する声が多い一方で、悪い口コミも一定数見られます。
ミサワホームは全国展開していて従業員数も多いため、担当者によって対応に差があることが考えられます。
対応に不満を感じた場合は、事務所に相談することで改善されることもあるため、抱え込まずに具体的に指摘することも検討しましょう。
傾向③施工業者に対する否定的な意見も見られる
ミサワホームの悪い口コミや評判には、施工業者に関する否定的な意見もあります。
20年たって,初めて和室の畳を変えました。畳を上げてビックリ。障子のさんの下の空間に,さんの切れ端や切りくずが放り込んであった。業者の質が悪すぎ,ミサワの現場監督が仕事をしていない。ミサワの設計自体が悪いわけではない,現場がちゃんと仕事をしていない,教育をしていない,仕事に取り組み姿勢がなっていない。
みん評
ミサワホームの施工は、主にグループ会社が担当しているようです。
口コミの内容について実際の原因はわかりませんが、施工業者の対応や姿勢に疑問を持つ声は他にもいくつか見られます。
施工業者の対応に不満や疑問を感じる場合は、事務所または本社に相談することをおすすめします。問題を放置するとストレスを抱えるだけでなく、大切なマイホームに関わる問題ですので、早めに相談し、対処を依頼することが大事です。
注文住宅で後悔しないために押さえるべき3つのポイント
注文住宅で後悔しないためには、注文住宅を選ぶ理由を明確にして、具体的な資金計画を立てた上で、複数の住宅メーカーを比較することが大切です。
これらのポイントを押さえることで、後悔するリスクを軽減できます。
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
なぜ注文住宅なのか、選択理由を明確にする
注文住宅で後悔しないために「なぜ注文住宅を選ぶのか」という理由を明確にしてから家づくりを始めることが大切です。
たとえば、標準仕様の設備や一般的な間取りで十分満足できる場合は、建売住宅の方が適しているかもしれません。建売住宅であれば、現物を確認してから購入でき、購入後はすぐに入居できます。また、価格も注文住宅より安いことが多いです。
家族で注文住宅を選ぶ理由やその必要性についてしっかり話し合い、納得して進めることが大事です。
予算オーバーを防ぐために具体的な資金計画を立てる
注文住宅で後悔しないために、事前に具体的な資金計画を立てておくことが大切です。
マイホームは気持ちが高まり、金銭感覚が麻痺しやすいため、具体的な予算を決めていないと、その場の勢いでオプション設備を次々とオーダーしてしまうことがあります。
その結果、当初の予算を大幅に超えてしまい、住宅ローンの返済も厳しくなることがあります。
マイホームに対して家族それぞれに理想や要望があるとは思いますが、すべてを実現するには予算が必要です。家族でしっかりと話し合い、優先順位を明確にしておきましょう。
複数のハウスメーカーを比較して最適な選択をする
注文住宅で後悔しないためには、複数の住宅メーカーをしっかりと比較しましょう。
住宅メーカーによって特徴や価格帯、保証内容、デザイン、強みなどが異なるため、よく比較してから自分たちのニーズや予算に合ったメーカーを選ぶことが大切です。
また、選ぶ際には担当者の対応や口コミ・評判も確認しておくと、より安心して進められます。
マイホームは人生で一度きりの大きな買い物だからこそ、複数の住宅メーカーを比較して、慎重に選ぶことが大事です。