書斎のある家で快適なライフスタイルを送るには、種類と広さを考慮することが大切です。さらに、用途に合わせ自分好みの空間になるよう工夫を凝らすことで、憧れの空間を実現できます。
書斎の定義や種類、広さ、快適な書斎にするポイント6選をわかりやすく解説します。
もくじ
書斎の定義
書斎の本来の意味は、読書や書き物をするための部屋です。しかし、現在では仕事や勉強部屋、趣味部屋として使うなど、さまざまな用途で使用されるようになりました。
また、書斎を作るうえで必要な物も多様化しています。一般的に書斎にはデスクやイス、作業用カウンター、棚などが必要でしたが、近年では畳に座椅子を置くだけの簡易的な書斎も増えています。
仕事や趣味など限定的な用途ではなく、幅広い目的で活用できるスペースとして設けられるようになり、巣やほら穴という意味のDEN(デン)とも呼ばれます。
広さは、約1~3畳が一般的です。
書斎の種類
書斎の設置の仕方には、次の3種類があります。
- 個室タイプ
- 半個室タイプ
- 開放的なタイプ
それぞれのメリットとデメリットや、どんな人におすすめかを解説します。
個室タイプ
壁やドアで区切られ、部屋として完全に独立したタイプです。
メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
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半個室タイプ
家族との共有スペースの一部を仕切って作るタイプです。仕切りには、
リビングやダイニングの一部に設置するほか、下記のように1階と2階の中二階にスキップフロアとして設ける間取りも人気です。
※スマートフォンの場合、画像の中心をタップすると該当ページが見られます。
提供:鎌田建設株式会社
メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
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開放的なタイプ
リビングやダイニングの一角、キッチンの奥などに造作カウンターやデスクを設置する方法です。
仕切りなどで区切らず、家族との共有部分に作業スペースを設けます。
メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
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書斎に必要なスペース
書斎に使用されるスペースは、約1〜3畳が一般的です。広さ別の具体例を紹介します。
ミニ書斎なら1畳
ミニサイズの書斎なら、約1畳のスペースに造作カウンターやデスク、イスを設置すれば、パソコン作業ができます。
押し入れやクローゼット、階段下などのデッドスペースを書斎として活用するのも有効です。
約1畳のスペースでは、幅80〜100cmのデスクが設置できます。個室として設ける場合は窮屈に感じる場合もありますが、空間が狭いことによって集中力が高まったり、隠れ家や秘密基地のようなワクワク感を楽しんだりできるメリットもあります。
一方、リビングなどの一角に設置する開放的なタイプや半個室タイプであれば、圧迫感に悩まされる心配はありません。ただし、複数台のパソコンや、高さのある収納棚を置くのは難しいでしょう。
スタンダードな広さは2畳
2畳は、もっともスタンダードな広さです。
2畳あれば120cm幅のデスクやL字の造作カウンターのほか、壁面収納や収納カウンターも設置できます。デスクトップパソコンや周辺機器なども置けるため、本格的な作業をしたい場合にはおすすめの広さです。
リビングやダイニングの壁に約180cmの造作カウンターを設置すれば、イスを2つ並べられ、子どものスタディースペースとして使うこともできます。
長時間作業するなら3畳
狭い空間が苦手な人や、日常的にリモートワークをする人には、約3畳の広さがおすすめです。
3畳あればデスクやイス、収納棚に加えて、小さめのソファーも置けます。完全な個室タイプでも、3畳なら圧迫感なく作業できる広さです。
読書のための書斎として使う場合も、壁面収納に大容量の本を収納できるでしょう。本棚と2人がけのソファーを置けば、ゆったりと読書時間を楽しめます。
ただし、個室の場合は施工費が高くなりやすいうえに、使い勝手が悪いと使用されなくなる危険性があります。動線や使用環境などは、慎重に検討しておきましょう。
作ってよかった!快適な書斎にするポイント6選
書斎を目的や用途に合わせてお気に入り空間にできれば、作業効率も上がるため、快適性を整えるのは重要なポイントです。
ここでは、快適な書斎づくりのポイントを6つ紹介します。
- 壁は集中しやすい色にする
- 隠し扉など長時間いても退屈しない空間にする
- 収納は使いやすさを考慮する
- 窓から光を取り入れる
- 照明の種類やコンセントの位置を慎重に検討する
- 複数の専門家からアドバイスをもらう
それぞれ見ていきましょう。
壁は集中しやすい色にする
壁や床の色は、落ち着いた色にすることで作業に集中しやすい空間になります。
自分好みの色にするのが大前提ですが、壁や床以外に家具も含めて、色が多すぎると落ち着かず雑多な印象になってしまいます。
使用する色は、3色程度にまとめるのがよいでしょう。
隠し扉など長時間いても退屈しない空間にする
シンプルで集中しやすい空間を作るだけでなく、遊び心を取り入れる方法もあります。
たとえば、一見本棚に見えるドアの仕掛けを解除すると書斎につながる「隠し扉」などを設けて、隠れ家のような演出を楽しむのもおすすめです。
壁の1面だけ壁紙を変えるアクセントウォールを取り入れたり、段差を作って床の高さを変えたり、ワクワクする空間にできると気分も上がります。
また、内窓を設置してリビングなど共有スペースとつながれば、個室タイプの書斎でもリビングの様子をのぞきながら、仕事や勉強、読書を進められるでしょう。
収納は使いやすさを考慮する
書斎の広さに応じて、使いやすい収納を設けましょう。本や書類などの収納には、可動棚が便利です。
棚板の数や高さが自由に変えられ、収納する内容に合わせてスッキリ収められます。棚は、座ったまま手に届く位置に設けるなど、使いやすさを考慮しましょう。
収納スペースが確保できない場合は、棚付きデスクなどもおすすめです。
窓から光を取り入れる
パソコン作業や読書は目に負担がかかるため、窓を設置して光を取り入れ、明るさを確保するのがポイントです。
特に個室タイプでは、窓を設置することで視界が抜けて、窮屈感を軽減させられます。
窓を設置するとプライバシーが確保しにくい場合は、目線が気にならないよう高い位置に窓を設置したり、細長いスリット窓を設置したりするのもよいでしょう。
屋外からだけでなく、内窓を設けて、隣接する部屋から間接的に光を取り入れる方法もあります。内窓には、北欧風やモダン風などさまざまなテイストがあり、インテリアのアクセントにもなるため一石二鳥です。
日当たりのよい部屋では、本や書類が日焼けしないよう、棚の位置や向きに注意しましょう。
照明の種類やコンセントの位置を慎重に検討する
書斎の用途によって、照明の種類を変える必要があります。パソコン作業などモニター画面を長時間見る場合は、太陽の光に近く自然な色合いの昼白色がおすすめです。青白い光の昼光色は明るく集中しやすい一方で、長時間使用すると目が疲れる場合があるため、注意しましょう。
趣味やリラックスするための空間として使うのであれば、オレンジ色でリラックスできる電球色を選ぶのが望ましいです。
集中とリラックスの両方が必要な場合は、明るさや色合いを調整できる調光・調色機能付きの照明器具が便利でしょう。
また、書斎でパソコンやプリンターなどを使うなら、コンセントの位置や数も検討しましょう。コンセントを設置する高さは適切か、数は足りるか、確認する必要があります。
コンセントの位置が遠いと延長コードを使うことになり、配線で室内が雑然としてしまうため、十分にシミュレーションしておきましょう。
複数の専門家からアドバイスをもらう
書斎を作るときには自分の好みや目的だけでなく、実際に使いやすいかどうかも重要です。そこで、書斎を作る前には、複数の専門家からアドバイスを受けるのがおすすめです。
たとえば、インテリアコーディネーターや建築家などに相談すると、書斎のレイアウトやデザイン、照明や収納などについて、プロの視点から提案してもらえます。複数の専門家からアドバイスを受けることで、自分だけでは気づかなかった書斎づくりのポイントを発見できるでしょう。
メタ住宅展示場では、複数の書斎がある間取りプランをご用意していますので、自分の好みや目的に合った書斎を見つけられます。また、VR内覧が可能なモデルハウスでは、リアルな書斎の雰囲気を感じられます。
理想の書斎で、快適なライフスタイルを追求しましょう。