木造軸組構法とは
木造軸組構法とは、建物の骨組みを作る方法の一つです。
この方法では、柱や梁という細長い木の棒を使って、建物の形を作ります。柱は縦に立てて、梁は柱と柱の間に水平に渡します。柱と梁はほぞという突起とほぞ穴という穴で組み合わせます。このようにして、建物の高さや幅や奥行きを決めることができます。
しかし、柱と梁だけでは、建物は地震や風などの力に耐えられません。そこで、筋交いという斜めの木の棒を使って、骨組みを補強します。筋交いは柱と梁でできた四角形の対角線上に取り付けます。筋交いがあると、四角形がひし形になったり崩れたりするのを防ぐことができます。筋交いがある壁は耐力壁と呼ばれて、建物を支える役割をします。
また、屋根を作るためには、小屋組という別の骨組みが必要です。小屋組は柱の上に小屋梁という横木を渡し、その上に小屋束という縦木を立てて、母屋という水平な木でつなぎます。母屋の上に垂木という斜めの木を並べると、屋根の斜面ができます。小屋組にも和小屋と洋小屋という二種類があります。
木造軸組構法のメリットとデメリット
木造軸組構法のメリットは、自由度が高くてデザインや間取りを自分好みに決められることです。また、木材は自然素材であって環境に優しくて温かみがあることです。
デメリットは、耐火性や断熱性が低くて火事や寒さに弱いことです。また、木材は湿気や虫によって腐ったり食われたりする可能性があることです。