一生に一度であろう夢のマイホーム。理想の家を建てるために、まずは勉強からと勉強会に参加される方もいるでしょう。
本記事を読めば、家づくりの勉強会に参加するべきなのかがわかります。勉強会に参加するメリットとデメリットについても、最近家を建てた筆者の体験を踏まえて紹介します。
もくじ
家づくりの勉強会とは
家を建てようかなと考え始めた人へ向けての勉強会です。
勉強会を主催しているハウスメーカーまたは工務店による、勉強会という名の営業だと思われる方もいるようですが、実際はどうでしょうか。まず勉強会はどういったものなのか、説明します。
勉強会の内容
ほとんどの勉強会は無料で開催されており、どの勉強会へ行っても内容にさほど変化はありません。
主催者によって差がありますが、おおよその時間は30分〜2時間です。初めての家づくりを検討している人へ向けた会のため、勉強内容は主に以下の5つが一般的です。
- 家づくりの基礎知識
- 住宅ローンについて
- 土地の選び方
- 理想の間取り
- 成功事例
主催するハウスメーカーや工務店のそれぞれの知識を持ったプロが、これまでの経験をもとにわかりやすく紹介してくれます。なかには、勉強会後に個別相談してくれるところもあります。
どんな人が参加している?
参加者に多いのは、以下のような悩みを持つ人です。
- 建築関係についての知識がない
- なにから始めてよいかわからない
- どのタイミングで家の購入をすべきか
- 家づくりで失敗しないためにはどうしたらよいか
- 注文住宅を購入すべきか
家づくりを検討している人が、不安や悩みを払拭するために参加をしています。参加形式も多様化しており、「対面」だけではなく「オンライン」での参加も可能なところが増えています。
各家庭から参加する人数には特に決まりがなく、夫婦で参加する方や仕事の都合で旦那だけ参加するなど、家庭によってさまざまです。勉強会の規模にもよりますが、4組など少人数で行う場合もあれば20組くらいの大人数で行う場合もあります。
筆者は、ハウスメーカーが対面式で行っていた15人程度の勉強会に参加しました。
家づくりの勉強会に参加するメリット
勉強会に参加するメリットは以下の4つです。
- 資金計画について学べる
- 家づくりの基礎知識を学べる
- 専門家からのアドバイスを聞ける
- 最新情報を知れる
順番に解説します。
資金計画について学べる
家づくりに必要な費用は建物代だけではありません。諸経費などの資金が必要です。資金計画についての勉強会では、以下のように細かい部分まで学べます。
- いつどのタイミングでどのくらいの金額が必要なのか
- 現金が必要なのか、ローンに組み込めるのか
筆者は家づくりを本格的に始める前に勉強会へ参加し、資金の流れを把握できました。
家づくりの基礎知識を学べる
家づくりの勉強会では、家づくりに必要な専門用語などの基礎知識を学べます。
- 住宅基礎の名前
- どんなつくり方の家づくりがあるのか
- 断熱性とは
- 高気密とは
まったく知識がない人でもわかりやすいように、説明してくれます。基礎知識を知ってから担当者と話ができたので、家づくりの話もスムーズに進みました。
専門家からのアドバイスを聞ける
家づくりの勉強会では、経験豊富な専門家へ相談することで的確なアドバイスを聞けます。ほとんどの場合は、専門家への個別相談や質問をする時間が設けてあるでしょう。そのため、理想の家づくりを成功させるのに必要なことを、その場で確認できます。
筆者は勉強会後の個別相談で、希望する土地ではどのくらいまで理想が叶えられるのかを確認できませんでしたが、勉強会後の打ち合わせなどを通じて確認し、理想に近い家を建てることができました。
最新情報を知れる
勉強会へ参加することで、専門家からわかりやすく最新の情報を聞けます。実はインターネットの情報だけでは「正確な情報なのか」「いつの情報なのか」があいまいです。
インターネットは便利ですが、長いあいだ放置されたままの記事もあります。記事によっては、最新の情報ではない危険性があるため気をつけてください。
また、お願いしたいハウスメーカーや工務店では施工できない場合もあります。
わからないことは、インターネットで調べるよりも専門家へ聞くほうが信頼できる情報を得られます。よい機会なので、勉強会に参加した際は遠慮せずに聞きましょう。
家づくりの勉強会に参加するデメリットと注意点
家づくりの勉強会にも、デメリットがあります。
予算オーバーになりがち
家づくりの勉強会で成功事例を聞くと、高い理想を求めてしまい予算をオーバーしがちです。実際の成功事例や施工例を見ると、以下のような要望が出てきます。
- あの設備、便利そう
- あれも付けたい
- もっと広くしたい
結果、予算オーバーになり、余裕がないローンの組み方になってしまいます。筆者も実際に「全然使用していない」または「維持管理が大変」な設備をつけ、予算をオーバーしました。
本当に理想なのか専門家へ相談したうえでアドバイスをもらい、予算内に収まるようにしましょう。
注意点
理想よりも実際に住んだとき(現実)をイメージし、実際はどうなのか専門家からのアドバイスをもらいましょう。
アドバイスをもらう際は、よい機会なので予算内で収まるのかも相談してください。
予定時間を超える
勉強会後の個別相談へ参加するのであれば、予定時間を超えてしまうおそれがあります。
家づくりの勉強会だけの参加であれば、時間内で終了することがほとんどです。専門家やプロへ個別に相談する時間が設けられている場合は、勉強会終了後になるので時間に余裕を持っておくと安心です。
筆者は個別相談に参加したので、プラスで約2時間はかかってしまいました。勉強会後の予定は、相談会への参加も考慮して計画しましょう。
注意点
対面式での勉強会で子ども連れの場合、長時間は飽きてしまいがちです。
子どもが遊べる工夫をしている勉強会会場もありますが、できれば子どもが飽きないよう遊び道具を持参するなど、準備をしておくことをおすすめします。
やるべきことの多さに圧倒
家づくりの勉強会では、自分たちがやるべきことの多さを実感し圧倒されてしまいがちです。
とくに注文住宅は建売と違い、やるべきことがとても多いです。実際に勉強会で教えてもらう以上のことをしなければいけないことも、事実です。
筆者はやるべきことの多さに、諦めたくもなりました。しかし、専門家やプロに相談することで、安心して家づくりを進められました。
注意点
家づくりにはやるべきことは多いですが、実際には担当者や専門家がしっかりサポートしてくれます。
専門家に前もって必要な書類や、どのタイミングで何が必要なのか聞いておくことで余裕を持って準備できるでしょう。
そもそも家づくりに必要な知識とは
家づくりに必要な知識は複数ありますが、まず基本的な下記の3つについての知識を深めましょう。
- 家づくりの流れ
- デザインイメージと間取り
- アフターサービスとメンテナンス
家づくりの流れを把握しておくと次は何をするかわかり、安心材料にもなります。さらにどんな家にしたいのかデザインのイメージをしておき、間取りはどのくらいが適切なのか考えておくとスムーズに進みやすいでしょう。
忘れがちなのは、アフターサービスやメンテナンスについてです。アフターサービスがあるのか、何をどのくらいの頻度でメンテナンスが必要なのかを知っておくと実際に住み始めたときにも困らずに済みます。
家づくりに必要な知識は話を聞くだけで学べる部分もあれば、自分から質問しなければ学べない部分もあります。家を建てて後悔しないためにも、わからないことはそのままにせず、遠慮せずに専門家へ聞きましょう。
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