新築には最新の便利な設備を導入したいですが、予算やスペースには限りがあります。興味本位や気軽な気持ちで導入し、結局「いらなかった」なんて後悔は避けたいものです。
そこで本記事では2年前に家を建てた筆者の体験をもとに、導入して後悔した設備や、導入しなくて正解だった設備を紹介します。
また、最近新築を建てた方の調査結果をもとに、付けてよかった設備や需要が高まっている設備も紹介します。設備選びで後悔したくない方は参考にしてください。
もくじ
【実体験】新築にいらない設備6選
筆者の実体験をもとに、新築にいらない設備を6つ紹介します。
ベランダ
ベランダは屋外なので汚れやすく、定期的な掃除が必要です。ベランダに憧れはありましたが、筆者は掃除と虫が苦手なので、いらないと判断し導入しませんでした。いまでもベランダを付けなかったことを、後悔していません。
近年洗濯は部屋干しする家庭が多く、ベランダは必要ないと判断し設置しない方も増えています。
天窓
天窓は窓が高い位置にあるので掃除がしにくい、または専門業者に依頼しないとできません。
天窓から光が入るため部屋の中を明るくできるメリットがある一方で、光が直接当たる場所が日焼けするなど、デメリットも多数あります。
以上のことから天窓は導入しませんでした。天窓を付けたいと思っている方は、以下の記事を参考にしてください。
浴室の窓
浴室の換気のためと光を取り入れたく設置した窓ですが、付けて後悔した設備のひとつです。
筆者は過去に住んだ家で浴室に窓がない家を見たことがなかったので、窓があるお風呂が当たり前だと思っていました。しかし、家を建ててから窓がなくてもよいことを知り、付けなければ良かったと後悔しています。
なぜなら、浴室の窓を開けることがほとんどなく、窓があることで冬は寒く感じてしまうからです。
換気は1日中換気扇を稼働させれば十分に湿気を逃がせます。また、夜お風呂に入る場合は電気を付けて入るため、窓からの光は必要ありません。
防犯の面などを考えると、いらない設備のひとつといえるでしょう。
浴室の棚
シャンプーやボディーソープなどを置くための浴室にある棚。棚があることで、掃除の手間が増えます。棚にシャンプーなどを置くことにより、ボトルの底がぬるぬるしてしまいカビの原因にもなります。
ほとんどの棚は取り外しできますが、取り外してしまうと見た目も悪くなるため、最初から付けなければ良かったと思う後悔ポイントです。
近年は浮かせる収納ができる器具も売っているので、気になる方はぜひ調べてください。
埋め込み式のエアコン
埋め込み式のエアコンは一般的な壁掛けエアコンに比べると大きいので、初期費用やメンテナンス費用が高くつきます。エアコンの修理や定期的なメンテナンスなど、自分ではできないことが多いので、そのたびに専門業者へ頼む必要があります。
筆者は設置したほうがよいのか悩みましたが長い目で見たときのことを考え、埋め込み式エアコンは設置しませんでした。
高い位置の収納
高い位置にある収納は、出し入れもしにくいことから採用しませんでした。
背伸びをするか踏み台を使用しないと物の出し入れができないため、うえに片付けてしまった物はほとんど出すことがありません。また、ほとんど扉を開けないので、何を入れたのか忘れてしまいます。
収納を利用する人が使いやすい高さになるよう、事前にシミュレーションしておきましょう。下記より、住宅展示場の「モデルハウス」をVR内覧できるので、お気軽にお試しください。
新築に付けてよかった!付けると便利な設備ランキング
2022年、株式会社AlbaLinkが男女500人を対象に行った【あって良かった住宅設備ランキング】を参考に、ランキング形式でお伝えします。
1位 浴室乾燥暖房機
浴室乾燥暖房機は浴室内の湿気を素早く除去し、冬でも寒い浴室を温めてくれる機能があります。
浴室の湿気がなかなか取れずカビに悩んでしまうことがありますが、一度カビが生えてしまうと取り除くのに苦労してしまうものです。浴室内に湿気があるとカビが発生する原因になりますが、湿気を除去することでカビの発生を抑制できます。
また、湿気を素早く除去してくれ乾燥させることから、浴室に洗濯物を干すことも可能です。乾燥機能を活用することにより、洗濯物を部屋干しよりも素早く乾かしてくれます。
部屋干し家庭が増えている近年は需要が高まっていますが、逆に冬も暖かい地域の方や洗濯物を部屋干ししない家庭は付ける必要性が薄いかもしれません。
2位床暖房
頭部は冷涼でありながら、足元は温暖な環境が整えられる床暖房。眠気を抑えられ、勉強や作業に集中しやすい条件がそろっています。
ただし、床で長時間眠ってしまった場合などは低温やけどになるおそれがあります。やけどのリスクが少ない床暖房の種類は、蓄熱式床暖房やPTCヒーター式床暖房などです。詳しくは、下記記事をご覧ください。
また、床が冷たくなりにくい
3位食洗器
食器洗いの手間を解消してくれるのが、食洗機です。機械の中に食器をセットするだけで、キレイに洗ってくれます。
通常の洗い物に使用する水の量よりも少ない水で食器を洗え、節水効果も期待できます。「本当に食洗機で汚れが落ちるのか心配」と思っていた筆者ですが、手洗いよりも衛生的に汚れを落とせ、家事の時短もできています。
なお、人気の食洗器は乾燥機能もついています。
4位IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターは、プレート部分のみが発熱する仕組みですので、夏場に汗だくになって調理しなくて済みます。
また、「火を使わないので火事になる心配が軽減される」「平らな形状のため、ガスコンロより掃除しやすい」のがメリットです。
ただし、初期費用が高いなどのデメリットもあります。詳しくは、下記記事をご覧ください。
5位床下収納
床下収納があると収納スペースが確保され、見た目もすっきりした印象になります。
部屋の大きさを変えずに収納を増やせるため、多くの収納場所が必要な方に便利です。ストック品や、子どもには触れさせたくない物を収納する際に活用するとよいでしょう。
なお、近年は自然災害が多いことから、筆者の家では床下収納に家族全員の防災グッズを入れています。
6位複層ガラス・二重窓
複層(ペア)ガラスや二重窓は、室内を快適な温度に保つのに欠かせません。夏はエアコンの涼しい風が逃げにくく、冬は暖房の暖かさを逃がしにくくする、断熱効果を高めるメリットがあります。
ただし、まれにガラスの近くで暖房を使用してしまうと、温度差によってガラス割れ(熱割れ)がおきるおそれがあります。ガラスの近くで暖房を使用する予定の方は、ガラス割れのリスクについて専門家に確認しておきましょう。
最近需要が高まっている設備
株式会社AlbaLinkの不動産のプロが選ぶ!「2022年下半期 問合せが多かった設備~購入編~」ランキングを参考に、最近人気があり、需要が高まっている設備を紹介します。
トイレ2カ所以上
最近では、オンライン授業や在宅勤務の普及により、家族全員が自宅にいることがよくあります。そのため、自宅でのトイレの使用頻度が増加し、1つのトイレだけでは不便なケースが増えています。
また、高齢者の割合が増加したことで介護ニーズも高まっており、1階に介護用トイレを設置する家庭も増えています。
トイレは、来客や子どもの友人などに貸し出すこともある場所です。たとえば、トイレが1階にしかないと、2階から降りて行かなければならず、その際に来客や子どもの友人と鉢合わせになる危険性があります。また、自分以外の誰かが使っていた場合、待つ必要がありお互い気まずい思いをするかもしれません。
2カ所以上のトイレを設置することで、家族用と来客用に使い分けることができ、個々のプライバシーも確保しやすくなります。
あとからトイレの数を増やす場合、新築時よりも費用が高くなる傾向があるため、トイレの数は慎重に検討しておきましょう。
モニター付きインターホン
来客訪問時、室内のモニターで来客の顔を確認できるのが、モニター付きインターホンです。近年は多くのタイプが、カメラ機能が備わっており録画もできるようになっています。
顔を確認してからドアを開けられるため、家のセキュリティにも役立ちます。
シューズインクローゼット(シューズクローク)
シューズインクローゼットまたはシューズクロークとは、靴のまま出入りできる玄関横の広い収納スペースのことです。
「ウォークイン」「ウォークスルー」「扉つき(クローズタイプ)」「扉なし(オープンタイプ)」と、主に4種類あります。
家族が多いと玄関にたくさんの靴が置きっぱなしになるなど、雑多な印象になりがちです。しかし、シューズインクローゼットがあれば靴が散らかるのを防ぎ、生活感を隠しやすいです。
急な来客時も、すっきりした玄関に見せたい方におすすめです。
ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットとは人が歩けるほどのスペースがある、大型収納のことです。種類は、シューズインクローゼット(シューズクローク)に分類されます。
ウォークインクローゼットは奥行きがあるので、多くの衣類やバッグ、靴などを収納できるのが特徴です。家のインテリアに合わせてデザイン性の高いものから、シンプルなものまでさまざまな種類があります。
衣替えに合わせて洋服の出し入れが面倒な方などに、おすすめです。
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